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DX・AI人材育成

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【AI導入成功への道】PoCで終わっていませんか?企業におけるAIリテラシーの必要性とは

2020年05月28日

昨今、AIという言葉をよく目にするようになりました。企業での導入から、私生活まで、身近なツールとして、幅広い領域から注目されています。「業務を効率化する」「人の仕事を奪う」など、AIに対するイメージはさまざまです。

正確に導入された場合には、1件あたり数億〜数十億といった単位での利益創出に繋がる一方で、PoC(概念検証)で終わってしまい、現場に導入されないという事例も散見されます。そのようなパターンに陥る原因の一つが、AIに関する最低限のリテラシーが全社で共有されていないことです。それらを解消するため、弊社ではAIリテラシー講座を提供しています。

そんなAIリテラシー講座がなぜ必要なのか、どんな講座なのかについて、開発に関わった弊社代表取締役CEOの石井大智にインタビューしました。

 

石井大智

株式会社STANDARD代表取締役CEO 早稲田大学在学時より、製造業の効率化のための統計解析を学ぶ。東大生のメンバーとともに東大人工知能開発学生団体HAIT Labを設立し、学生AIエンジニア600人の集まるプラットフォームに育てる。AIエンジニアとしてDeep Learningによる医療解析の業務を複数社で経験し、現職。

ーそもそもAIとは何でしょうか?

定義はさまざまありますが、弊社としては「機械学習を用いたプログラム」「データから法則を抽出して、転用する技術」としています。

AIは状況を見て判断するツールです。データから法則性を導き出し、その法則性から判断をしています。つまり、人の活動のすべて、広い領域に活用が可能なのです。例えば、生産工程において不良品をはじく、プロダクトの流通においてはバリューチェーン全体を把握して、適切な製造販売の量を判断する、といった導入事例が挙げられます。また、新規事業開発についても、現状のサービスからわかったことをもとに、こんなサービスができるのでは、といったアイディアをAIによって生み出すことができます。企業におけるAI導入の可能性は無限大です。

もちろん導入には優先順位があります。投資対効果がみえるもの、リターンの期待値が高そうなところからはじめるべきです。その手段となるのがAIである可能性は高いので、そこの判断に必要なAIに関する知識を、必要な人々に身につけてもらいたいと思っています。

ーAIリテラシー講座はどのような意図で開発されたのでしょうか?

エンジニア以外の方々にも、AIについての知識が必要なのではという考えを持ったことがきっかけです。弊社ではAIエンジニアリング講座を開講していますが、この講座はAI技術を使いこなす必要がある人に向けたものです。しかし、導入を決める際の決裁権がある方や会社全体をみる経営者や現場の担当者など、エンジニア以外にも、AIの知識を持つ必要がある人は多くいます。そしてそういった方々にとって、エンジニアほどの細かい専門知識は必要ないのです。「そもそも、なぜAIを利活用する必要があるのか」「どうやって活用すればよいのか」「AIで何ができるのか、機械学習とは何か」「どうやってプロジェクトを進めていけばいいのか」「発注するときに何を注意すべきなのか」「データの種類は何があって、どう取得するのか」こういった最低限のリテラシーを知ることが重要なのです。こういった知識を多くの社員で共有したいと、AIエンジニアリング講座を受講いただいた多くのクライアントからご要望をいただき、AIリテラシー講座の開発に至りました。

ーこのAIリテラシー講座はどんな講座ですか?

AIを導入しよう、活用しようと思ったときに、AIの技術について効率的に正しい知識を体系的に学べる講座です。AIには何ができるのかを知り、それを自社で導入した未来をイメージできるところまでのリテラシーを身につけることが、おおまかなゴールです。

簡単にDX(デジタルトランスフォーメーション)との比較をしてみると、DXの方がAIよりも幅広いものを指しています。企業においては、DXの推進が成長に直結していて、その中の一つの手段がAIです。DXリテラシー講座では、AI以外にもいろいろなデジタル技術があることを学べます。例えば、DXを学んだ上で、自社にはAIが一番合っていると判断をしたら、AIリテラシーに踏み込むことになります。

 

ーAIリテラシーを身に着けるべき人材はどういった人でしょうか?

先ほども述べたように、決裁権を持つ人や、戦略を決める立場にある経営者や経営に関わる人はAIリテラシーを身につけることが会社の未来を左右することになるので、必須といえます。さらに、エンドユーザーを知っていたり、事業内容の最前線である現場にいる人々にも身につけてもらいたいですね。

ーなぜ、エンジニア以外の人材がAIリテラシーを身に着ける必要があるのでしょうか?

エンジニアなどの作り手がAIを受容していても、組織としてAIを受容できていないと意味がないのです。AIの導入やDXの推進に関わる一部の人だけがAIリテラシーを持つのと、組織全体が持っているのでは、スピードや導入の質が大きく変わります。

例えば、担当者がAIの必要性を感じて、導入に前向きであったとしても、決裁権を持つ上司の理解がないと実現ができません。予算をつけられなかったり、プロジェクトがアサインされないのでできませんでした、というのはとてももったいないことです。企業の大きな成長機会を逃しているかもしれません。

ー決済者や経営者、現場の人など、それぞれにどのようなAIリテラシーが必要とされていますか?

決済者は、部下が承認を求めてくるけれども、何のことかわからなかったら、意思決定できませんよね。一方で、トレンドの技術なのでやりましょう、というのも大変危険です。なので、判断材料となるリテラシーを身につける必要があります。

経営者にとっても、どういった戦略で自社を伸ばすかという意思決定のために、AIリテラシーを持つことは強い材料となります。幅広くAIに関する正しい知識を得ることはもちろん、どういう導入事例があるのか、どのような効果があるのかを知る必要があります。また、その知識と照らし合わせて、自社の事業について分析することで、AIの必要性の判断ができます。

現場の方は、AIに対する不安を解消し、正しい知識を持ち、組織全体がスムーズにAI導入を進められるようなリテラシーを身につける必要があります。AIを導入すれば、自身の仕事がAIに奪われてしまうのではという疑心を持つ人もいます。そういった不安を取り除くためにも、組織としてAIと上手に付き合っていくためにも、AIリテラシーは大変重要なものです。

ー具体的に、AIリテラシーを身につけたら変化があったという事例はありますか?

これまではある意味「何となく」DXに取り組んでいた企業が、組織全体のリテラシーを底上げすることで、プロジェクトのスピードと正確性が高まったという例をいくつか聞いています。また、経営者がリテラシーを身につけると意思決定スピードが早くなるので、人材育成が正しく実行され、会社全体でデジタル関連の案件の数が増え、売り上げが伸びた、あるいは経費が大きく削減されたという事例も報告されています。

 

ー最後にAIの導入を検討している、またDXに取り組む皆さんへのメッセージを

AIという言葉が世の中に知られ、私たちの生活の中に徐々に浸透してきました。そんな中、正しい知識を持ってAIと付き合う必要性は高まっています。AIに関するリテラシーを高めることは、今まで既存の技術では解決できなかった企業の抱える課題を大きく前進させること、新しい風を吹かせて成長に繋げることに大きく寄与します。デジタル化の推進やそれらの土台となる人材を育てることに投資し、時代の流れに取り残されない企業を作り上げていきましょう。

 

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