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PoC(概念実証)とは?AI開発成功のための3つのポイントをわかりやすく解説!

2020年07月28日

デジタル技術の進化にともない、より売上・利益を上げていく「攻めのIT活用」が多くなってきました。攻めのIT活用は、大きな成果を生む可能性がある一方で、プロジェクトが失敗すると、投資対効果が十分に得られないリスクが存在します。そこで必要になるプロセスがPoCです。今回はAI開発を中心に、PoCとは何か?成功するために何をすべきか?について解説していきます。

PoCとは?

PoC( Proof of Concept )とは、プロジェクト開発において、想定できるリスクを最小限のコストで検証するためのプロセスのことを指します。

プロジェクトに対して成功する確信が持てないまま、本開発に投資をすれば、技術的な問題が発生して、プロジェクトが失敗するリスクがあります。本開発に進む前にワンクッションおいてさまざまなアイデアや技術を最小限のコストで試すプロセスが「PoC」です。力の入れ方の例えとしては、本開発が右ストレートとするとPoCはジャブくらいです。一発は弱いですが、たくさん試し打ちできます。

 

PoC成功のポイント

1. 「PoCは多産多死スタイルで進める」という認識を社内で共有する

PoCとは「成功に必要な実験」であるため、たくさん失敗してよいものです。失敗を通して、原因がわかれば成功に活かすことができます。

よくあるパターンとしては、PoCが一度失敗すると社内で「他社は成功しているのになぜうちではできないんだ」となってプロジェクト全体への投資をやめてしまう、というものです。しかし、ここで気を付けてほしいのは、成功事例には、成功するまでに失敗したことはほとんど書かれていないということです。なぜなら、手軽に成功したように見せたいからです。簡単に成功するのであればPoCという言葉は存在しないはずです。

特にAI開発では、開発内容、データの量や質、担当者のAIに関する知識のレベル、会社の環境などさまざまな要因から「作ってみないと精度が分からない」というリスクがあるため、1つのPoCの成功確率は低いです。よって、できるだけ多くのプロジェクトに分散投資をして試していく必要があります。まずは、「PoCは多産多死スタイルである」「失敗しても学べばいい」という認識を社内で共有することがとても大切です。

具体的には、まずチームで分担して200個ほどの課題と解決策のアイデアをセットで考えます(各部門の主要メンバー2、30人で1人10個ずつなど)。次に、必要性や実現可能性を話し合って多数決で10個に絞り、これらを定量分析してどれくらい投資対効果があるかを概算します。

最後に、投資対効果が高い5つを対象に同時進行でPoCをおこない、その中で1つ以上が成功し、他の分のコストを回収しながら大きなリターンを得る、というプロセスを踏みましょう。「人材も時間もお金も少ないので5つも同時進行させるのは難しそう」という場合は数か月や半年など期間を決めて、解決策の質が高いものから順に進めます。しかし、最終的にPoCの候補に残ったアイデアは、成功すれば大きなリターンが見込めることは明白なため、「PoCは多産多死スタイルで進める認識」が社内で共有されていればあまり心配はいらないと思います。

 

2.「要件定義」は徹底的におこなう

PoCでは「要件定義の質」がプロジェクト成否を決めます。

自社で開発をしない会社の多くはPoCの開発をベンダーに依頼します。ベンダーは顧客が希望するシステムの要件定義を基準にして開発します。よって、ベンダー側が開発しやすいように、要件定義は徹底的におこなう必要があります。もし要件定義が甘ければ、ベンダー側が開発する際に目標とする基準が分からないため、必然的に開発が成功する可能性は低くなります。また、ベンダー側からしても「何を作ればいいか分からないもの」より、「目的がはっきりしているもの」を優先して開発したいと考えるはずです。

AI開発の場合は具体的に次の5点について、考えるべきことを細かく書き出して要件チェックリストを作成します。(細かく書き出した内容は一例です)。

    1. ROI予想:解決したい課題は?システムの目的は?
    2. データ準備:データはあるのか?どうやって集めるか?
    3. モデル開発:どんなモデルを使うか?どのくらいの精度が必要か?
    4. 開発環境:どんな環境で学習するのか?再学習は必要か?
    5. 運用・再学習:システム全体の概要は?APIの仕様は?

 

3. ビジネス側と開発側の「敬意」と「協力」が大切

PoCに限らず、ビジネス側と開発側の正しい社内協力がプロジェクト成功には必要不可欠です。ビジネス側は技術に関する知識が浅いから企画のみ、開発側はビジネスに関する知識が浅いから開発のみ、というスタンスでいるとビジネス側が必要としているものは開発側で実現可能なのかも分かりません。その結果、実用レベルに達しなかったり、違うものができてしまう、といったことが起こる可能性があります。まずはお互いが敬意をもって、この企画では何をしたいのか、技術的に可能なのかをしっかり話し合うことが大切です。

 

まとめ

最後に、PoCで特に重要な4つのポイントをおさらいしましょう。

  • PoCとは、プロジェクト開発において、想定できるリスクを最小限のコストで検証するためのプロセスのこと
  • 「PoCは多産多死スタイルで進める」という認識を社内で共有する
  • 「要件定義」は徹底的におこなう
  • ビジネス側と開発側の「敬意」と「協力」が大切
  • 「PoCは多産多死スタイルで進める」という認識を社内で共有する
  • 「PoCは多産多死スタイルで進める」という認識を社内で共有する

 

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株式会社STANDARD
1970.01.01
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鶴岡 友也

株式会社STANDARD 代表取締役 CTO 共同創業者

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