家庭用の梯子は、長谷川工業とアルインコの2社でほぼ決まります。どちらも脚が伸縮する梯子兼用脚立を出しているので、代表機を1台ずつ選んで用途ごとに比べました。
この記事で比較する梯子メーカー2社の代表機
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 長谷川工業 RYZ-18d | ![]() |
6尺で梯子なら4.02mまで届く | Amazon楽天Yahoo! |
| 2位 | アルインコ GUD120X ガウディ | ![]() |
立ったまま脚を伸ばせる8.6kg | Amazon楽天Yahoo! |
梯子のメーカー選びは届く高さと脚の伸ばし方で決まる
長谷川工業とアルインコは、どちらも国内で梯子と脚立を作り続けているメーカーです。作りの良さで差がつかないので、比べるところは「どの高さまで届くか」と「脚の伸縮をどこで操作するか」の2つに絞ってください。
届く高さは天板高さから30cm引いて考える
脚立の天板には立てないので、実際に手が届く高さは天板高さより低くなります。長谷川工業は「使用最大高さ」として、天板高さより約30cm低い数字を出しています。
2階の雨どいや庭木の上のほうは、脚立だけでは足りません。梯子として伸ばしたときの長さも一緒に見ておくと、買ったあとに届かないという事態を防げます。
脚の伸縮は範囲より操作する位置で選ぶ
2社とも脚が伸び縮みして段差に合わせられますが、操作する位置が違います。長谷川工業は脚の下のほうで1本ずつ合わせる方式、アルインコのガウディは下から3段目のレバーで立ったまま合わせる方式です。
平らな床でしか使わないなら、この差は気になりません。庭や階段のように段差が毎回変わる場所で使うなら、操作位置が使いやすさを左右します。
質量は10kg前後を境に運びやすさが変わる
6尺の梯子兼用脚立はだいたい10kg前後です。4尺なら8kg台に収まります。
階段で2階へ運ぶ、車に積んで実家へ持って行く、という使い方があるなら、1kgの差でも体感は変わります。届く高さと引き換えになるので、どちらを優先するか先に決めておいてください。
長谷川工業のRYZ-18dは6尺で雨どいまで届く梯子兼用脚立
長谷川工業のRYZ-18dは、6段6尺の梯子兼用脚立で、脚の伸縮とワンタッチバーが付いた定番機です。私の家では、庭木の剪定と外壁の高圧洗浄にこれを使っています。
第1位 長谷川工業 はしご兼用脚立 脚部伸縮 RYZ-18d

天板高さは1.61mから1.92m、梯子にすると3.37mから4.02mまで伸びます。質量10kgで最大使用質量は100kg、脚の伸縮は最大31cmで、6mm刻みに合わせられます。
うちの庭は玄関側と裏側で地面の高さが違っていて、以前使っていた固定脚の脚立は裏側で必ずガタつきました。RYZ-18dに替えてからは、脚を2本伸ばすだけで4本とも地面に着き、脚立の上で体をひねっても揺れません。
ワンタッチバーは、上にあるバーを持ち上げると開き止めが外れて、片手で畳める仕組みです。剪定ばさみを持ったまま脚立を移動させることが多いので、片手で畳めるのは毎回助かっています。
踏ざんの幅は60mmあり、10分くらい上に立って作業しても足の裏が痛くなりません。天板がトレー状にへこんでいて、ねじやカッターを置いておけるのも、使ってみて気に入った点です。
正直に言うと、脚の伸縮は最初のうち面倒に感じました。ピンを抜いて脚を引き出し、また差し込む、という動きを2本分やるので、慣れるまでは1分くらいかかります。ただ一度合わせてしまえば、その場所での作業中はずっと安定するので、私は許容しています。
6尺で梯子なら4.02mまで届く定番機
アルインコのGUD120Xは立ったまま脚を伸ばせる4尺の梯子
アルインコのGUD120Xは、ガウディという名前が付いた4尺の梯子兼用脚立です。脚の伸縮を下から3段目のレバーで操作できるので、脚立に乗ったまま段差に合わせられます。
第2位 アルインコ 伸縮脚付はしご兼用脚立 GUD120X

天板高さは0.96mから1.39m、梯子にすると2.05mから2.95mです。質量は8.6kgで、最大使用質量は100kg、脚の伸縮は435mmまで対応します。
私はこの機種を店頭で触っただけなので、使い勝手は販売店で聞いた話とレビューをもとに書きます。工具店の担当者によると、レバー操作で脚が伸びる仕組みは電気工事や内装の職人に売れていて、家庭用としては「階段の途中で電球を替える人」が買っていくそうです。
レビューで多いのは、階段で使えることと、8.6kgの軽さです。片手で持って2階へ上がれる、車のトランクに横にして積める、という声が目立ちました。
この値段を出す価値があるのか、と最初は思いました。ただ、脚立を段差のある場所で毎週のように使う人にとっては、しゃがんでピンを抜く作業が毎回消えるので、その分の価値はあると販売店の人も言っていました。平らな床でしか使わないなら、この差額は要りません。
立ったまま脚を伸ばせる8.6kgの4尺
用途別に長谷川工業とアルインコのどっちの梯子を選ぶか
2台を並べると、届く高さは長谷川工業、段差での扱いやすさと軽さはアルインコです。家の外で使うなら長谷川工業のRYZ-18d、家の中と階段が中心ならアルインコのGUD120Xを選んでください。
電球交換や戸棚の物取りなら軽いアルインコ
天井の照明や吊戸棚の上の段なら、天板高さ1.39mのGUD120Xで届きます。8.6kgなので押し入れから出すのも戻すのも楽で、収納時の高さが103.9cmと低いので置き場所にも困りません。
雨どい掃除や庭木の手入れは高さのある長谷川工業
平屋の雨どいや2mを超える庭木は、脚立の高さでは届きません。RYZ-18dなら梯子にして4.02mまで伸びるので、1台で外回りの作業が済みます。
段差の多い庭や階段で使うなら上部操作のアルインコ
階段の途中に脚立を立てるときは、脚の長さを段ごとに変える必要があります。GUD120Xはレバーで435mmまで立ったまま調整できるので、位置を変えるたびにしゃがまずに済みます。RYZ-18dも31cmまで伸びますが、毎回下で合わせる手間があります。
| 項目 | 長谷川工業 RYZ-18d | アルインコ GUD120X |
|---|---|---|
| 天板高さ | 1.61~1.92m | 0.96~1.39m |
| 梯子時の長さ | 3.37~4.02m | 2.05~2.95m |
| 質量 | 10kg | 8.6kg |
| 脚の伸縮 | 最大31cm(下で操作) | 最大43.5cm(3段目のレバー) |
| 収納時の高さ | 171cm | 103.9cm |
| 段差のある庭での使いやすさ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| 車に積みやすさ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| 価格の目安 | 2万円前後 | 4万円前後 |
段差での使いやすさと車への積みやすさは、収納寸法と脚の操作方法をもとに私が付けた評価です。RYZ-18dは収納時171cmなので、軽自動車の後席を倒しても斜めにしないと入りません。
梯子の価格は日ごとに変わるので3店を見比べる
この記事の価格は確認した時点のものです。RYZ-18dはAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで20,300円から21,300円、GUD120Xは39,100円から40,200円の間で店ごとに差がありました。
梯子は大型便になるので、送料と配送先の条件が店によって違います。法人限定と書かれた出品は個人宅に届かないので、ボタンから開いた先で配送条件まで見てから決めてください。
梯子のメーカーで迷ったら長谷川工業のRYZ-18dを先に選ぶ
2社を用途で分けると、外回りと高さが要る作業は長谷川工業のRYZ-18d、家の中と階段が中心ならアルインコのGUD120Xでした。
どちらか決めきれないなら、2万円前後で梯子として4.02mまで届き、家の外でも中でも使えるRYZ-18dを先に買ってください。階段での作業が増えて脚の調整が面倒になったときに、GUD120Xを買い足す順で困りません。
買う前に、作業する場所の高さと、収納する場所の高さの2つだけ測っておいてください。この2つが合わないと、どちらのメーカーの梯子でも使いにくくなります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)


