DTMを始めたけど、ヘッドホンだけで曲作ってませんか? モニタースピーカーを使い始めたらミックスの見え方がガラッと変わりました。
自分の耳で音を判断するためのモニタースピーカー選び
モニタースピーカーを選ぶとき、気にしてほしいのは「スピーカーのサイズ」と「設置する部屋の広さ」の相性です。 6畳〜8畳くらいの自宅スタジオなら3〜5インチクラスで十分で、それ以上だと低音が回って逆に聞き取りにくくなります。

正直、最初は「ヘッドホンで十分でしょ」って思ってたんですが、スピーカーで鳴らしてみたら低音の量感が全然違って驚きました。
入力端子も確認しておきたいところです。 オーディオインターフェースからTRS(フォン)で接続するのが一般的ですが、RCAしかない機種もあるので、自分の環境に合うか事前に確認しておくのがおすすめです。

予算に余裕があるならペア売りの機種を選んでほしいです。 左右の音のバラつきが少ないので、パンニングの確認がしやすくなります。
DTMにおすすめのモニタースピーカー5選
今回は楽器店スタッフへのヒアリングとAmazonの売れ筋データをもとに、DTM用途で人気のモニタースピーカー5機種をピックアップしました。
| 機種名 | ウーファーサイズ | ペア価格帯 | 低音の量感(体感) | 6畳での使いやすさ |
|---|---|---|---|---|
| ADAM Audio D3V | 5インチ | 約6万円台 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| ヤマハ HS3 | 3.5インチ | 約2万円台 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| JBL 305P MkII | 5インチ | 約3万円台 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| KRK ROKIT G5 | 5インチ | 約5万円台 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| iLoud Micro Monitor | 3インチ | 約4万円台 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
第1位:ADAM Audio D3V(ペア)

開封して最初に鳴らしたとき、ボーカルの輪郭がくっきり聞こえて「これがADAMの音か」と感動しました。 独自のU-ARTツイーターのおかげで高域の解像度がとにかく高くて、リバーブの余韻やシンセの倍音が手に取るようにわかります。
ミックス時のEQ判断がめちゃくちゃ速くなったのが個人的に一番の変化です。 ただ、ペアで6万円台と価格はそこそこするので、DTMを始めたばかりで続くかわからない段階だとちょっと手が出しにくいかもしれません。

値段だけ見ると高く感じるけど、楽器店の人いわく「D3Vは同価格帯の中で頭ひとつ抜けてる」とのことでした。
第2位:ヤマハ HS3(ペア)

ヤマハのHSシリーズは昔からスタジオの定番ですが、HS3はその中で一番コンパクトなモデルです。 2万円台で買えるので「とりあえずモニター環境を作りたい」という人には間違いなく第一候補になります。
実際に使ってみると中域の再現性がすごくフラットで、ボーカルやギターの音作りがしやすいです。 ただ、3.5インチなので低音の確認は正直キツいです。 EDMやヒップホップみたいにベースが重要なジャンルだと、サブウーファーを足さないと判断が難しい場面が出てきます。

ヤマハの白いウーファーは見た目もカッコいいですし、何より「迷ったらヤマハ」っていう安心感がありますよね。 価格も手頃でDTM入門に最高だと思います。
第3位:JBL PROFESSIONAL 305P MkII(ペア)

えっ、この値段でこの音質やばくない!? 3万円台でこれだけ鳴るのかと初めて聴いたとき本気で驚きました。 JBL独自のImage Controlウェーブ技術が付いていて、リスニングポイントが多少ずれても定位がブレにくいのが地味に助かります。
5インチウーファーなので低域もそこそこ出ます。 欠点を挙げるとすれば、電源を入れたときに「ボッ」というポップノイズが出ること。 毎回ではないですが、気になる人は気になるかもしれません。
第4位:KRK ROKIT G5(RP5G5 ペア)

黄色いウーファーが目を引くKRKのROKITシリーズ。 G5は第5世代のモデルで、背面にDSPイコライザーが付いているので部屋の音響に合わせて音を調整できます。
低音がかなりしっかり出るので、ベースミュージックやEDMを作る人には刺さる一台です。 逆に言うと、低音が強めな分だけフラットさではヤマハやADAMに譲ります。 6畳くらいの狭い部屋だと低音がこもりやすいので、設置場所の工夫が必要になるかもしれません。

KRKは見た目のインパクトがすごいので、デスクに置くとテンションが上がります。 ただ、ぶっちゃけフラットさを求めるならADAMかヤマハのほうが向いてると思います。
第5位:IK Multimedia iLoud Micro Monitor

手のひらサイズなのにしっかりモニタリングできるのがiLoud Micro Monitorのすごいところ。 Bluetooth接続にも対応しているので、作業していないときは普通のスピーカーとしても使えます。
ただ正直に言うと、3インチウーファーなので低音の再現性には限界があります。 ミックスの最終チェックというよりは、デスクが狭い環境での制作用やサブモニターとして使うのが良いと思います。 持ち運びもできるサイズなので出先で作業する人にも向いています。

このサイズでここまで鳴るのは驚きです。 デスクが狭くて通常サイズのモニターが置けない人は、これ一択で十分すぎるぞ!!
モニタースピーカーを手に入れたらまずやること3つ
せっかく買ったモニタースピーカー、置き方ひとつで音がかなり変わります。 最初にやっておきたいことを3つ紹介します。
2つ目は左右のスピーカーと自分の位置で正三角形を作ること。 左右の間隔が狭すぎても広すぎてもステレオイメージが崩れるので、メジャーで測って合わせるのがベストです。

3つ目は壁からの距離です。 壁に近すぎると低音が増幅されてしまうので、最低でも20cmは離すようにしてください。
スピーカーの実力を引き出すために一緒に揃えたいアイテム
モニタースピーカーだけ買っても、周辺環境が整っていないと本来の音は出ません。 一緒に用意しておくと作業効率がグッと上がるアイテムを紹介します。
TRSケーブル:オーディオインターフェースとスピーカーを接続するのに必要です。 付属しないモデルも多いので忘れずに。
スピーカースタンド:高さ調整と振動対策を同時にこなせます。 卓上タイプなら2000〜3000円程度で手に入ります。

意外と忘れがちなのがケーブルです。 せっかくいいスピーカーを買っても、ケーブルがなくて鳴らせないとか悲しすぎますからね。
ヘッドホンとモニタースピーカーを使い分けるコツ
「モニタースピーカーがあればヘッドホンは要らない?」と聞かれることがありますが、答えはNOです。 どちらか片方だけでは気づけない問題があるので、両方を行き来しながらミックスするのが理想です。
ヘッドホンで確認すること:ノイズの有無、細かいエフェクトのかかり具合、パンニングの左右バランス
個人的におすすめなのは、8割をスピーカーで作って、仕上げの2割をヘッドホンでチェックするやり方です。 夜間はヘッドホンメインになると思いますが、翌朝スピーカーで聴き直すと新しい発見があったりします。

これ、意外と見落としがちなポイントなんですが、スピーカーで作った曲をスマホのスピーカーでも確認すると、リスナーが実際に聴く環境に近い状態でチェックできますよ。
●横井宗孝音楽機材やオーディオ関連を得意とするライター。 楽器店スタッフやメーカー担当者へのリサーチをもとに、読者が本当に知りたい情報をお届けしています。 今回は楽器店3店舗に足を運び、売れ筋モニタースピーカーの傾向を取材しました。


