USBマイクからXLRに乗り換えたら世界が変わった話
半年くらいUSBマイクで宅録していたんですが、ある日Mix師さんから「音がちょっと薄い」と言われたんです。 自分では十分だと思っていたのでショックでした。
そこで思い切ってXLR接続のコンデンサーマイクに乗り換えてみたところ、録れる音の情報量がまるで違いました。
声の奥行きとか、息づかいの繊細さが段違いで、「あ、これが本来の自分の声だったんだ」と感動しました。
もちろんオーディオインターフェースも別で買う必要があるので初期投資は増えます。 ただ、一度XLRの音を知ってしまうとUSBには戻れなくなるのが正直なところです。

XLRマイクに変えてから、DAWで波形を見たときの情報の密度が全然違うんですよ。 EQかけたときの音の反応も良くなって、Mixが楽しくなりました。
コンデンサーマイク XLR接続のおすすめ人気5選
第1位:オーディオテクニカ AT2020GM コンデンサーマイク XLR ガンメタリック

XLRマイクの定番中の定番、AT2020のカラーバリエーションモデルです。 ガンメタリックのボディがかっこよくて、デスクに置いてあるだけでテンションが上がります。
初めてこのマイクで声を録ったとき、中高域のヌケの良さにびっくりしました。 ボーカルがオケに埋もれにくくて、Mixで前に出しやすい音質です。
ただ、ポップノイズ(「ぱ」「ば」の破裂音)は割と拾いやすいので、ポップガードは必須です。 繊細な分だけエアコンの音や外の車の音も入りやすいのは注意してください。
第2位:MAONO XLRコンデンサーマイク AU-PM320S

XLRマイクで1万円以下というのがまず驚きです。 「XLR入門してみたいけど予算が…」という方には、まずこれを試してほしい1台です。
実際に使ってみると、値段の割に低音がしっかり出ていて、ナレーションや落ち着いたトーンの歌録りには十分な音質でした。
ショックマウントやXLRケーブルもセットで付いてくるので、オーディオインターフェースさえあればすぐ録音を始められます。
ただ、高域の繊細さはAT2020に比べると物足りない印象です。 正直、女性ボーカルの高音の伸びは少しこもって聞こえるかもしれません。

XLRマイクって高いイメージがあったけど、MAONOなら1万円以下で始められるのは意外でした。 まず試してみるにはちょうどいい価格帯ですよ。
第3位:NearStream AM25X コンデンサーマイク USB/XLR 超単一指向性

これ、USBとXLRの両方で使えるんです!! 「今はUSBで使いたいけど、将来的にXLRにも移行したい」という方にはめちゃくちゃありがたい仕様です。
超単一指向性なので、マイクの正面以外の音をかなりカットしてくれます。 部屋の反響が気になる環境でも比較的クリアに録れました。
ただ、超単一指向性ゆえにマイクの角度がちょっとズレると声が薄くなります。 マイクスタンドでしっかり固定して、口元の位置を意識するのがコツです。
第4位:オーディオテクニカ AT2035 コンデンサーマイク XLR

AT2020の上位モデルがこのAT2035です。 ローカットフィルターとPADスイッチが付いているので、録音時の微調整がマイク本体でできるようになっています。
ボーカルを録ってみると、AT2020よりも低域のふくよかさと高域の空気感が増している印象でした。 「AT2020でも十分だけど、もう少し表現の幅がほしい」という方にはドンピシャの選択肢です。
ただ、正直AT2020との違いがわかりにくいと感じる人もいると思います。 「明確に違いを感じたい」なら、もう一段上の価格帯を狙ったほうがいいかもしれません。

AT2035のローカットスイッチ、エアコンの低音ノイズをカットするときに本当に重宝しますよ。 録音後にDAWでEQするより、録る段階でカットしたほうが仕上がりがきれいです。
第5位:AKG C214-Y4 サイドアドレス型コンデンサーマイク

AKGの名機C414の音質を受け継いだ弟分モデルです。 開封して手に取ったとき、ずっしりとした金属の重みに「これは良いものだ」と感じました。
音質は中高域がキラキラしていて、女性ボーカルや繊細なアコギの録音にすごく合います。 ヒビノ正規輸入品なので国内保証がしっかりしているのもうれしいところ。
録音エンジニアの間でも評価が高く、宅録の最終到達点として選ぶ方が多いマイクです。
ただ、お値段は3万円台後半なのでそれなりの覚悟が必要です。 「まだXLRマイク使ったことない」という方がいきなりこれを買うのは、ぶっちゃけオーバースペックだと思います。
XLRコンデンサーマイクを選ぶときに見てほしいポイント
あと意外と見落としがちなのが、マイクの感度です。 感度が高いマイクは小さな声や繊細なニュアンスも拾ってくれる反面、周囲のノイズも入りやすくなります。 自宅の録音環境がうるさめの方は、感度が控えめなモデルのほうが扱いやすいかもしれません。

予算に余裕があるなら、マイクよりもオーディオインターフェースにお金をかけたほうが音質の底上げになることもありますよ。 マイクプリの性能でだいぶ変わります。
XLRマイクが活躍する場面と向いている人
XLRマイクが本領を発揮するのは、やっぱり音にこだわりたい場面です。
ポッドキャスト収録:長時間のトークでも疲れにくい、聴きやすい音質で録れます。
DTMでのボーカル録り:Mix時のEQやコンプの乗りが良く、オケになじむ音源が作れます。
ASMR配信:繊細な音を拾う感度の高さが、ささやき声やタッピング音との相性が抜群です。
逆に、「Zoomでのオンライン会議がメイン」「ゲーム配信でちょっと使いたいだけ」という方にはオーバースペックです。 そういう用途ならUSBマイクで十分なので、無理にXLRを選ぶ必要はありません。
XLRマイクと一緒に準備しておきたい機材
XLRケーブル(必須):マイクとインターフェースをつなぐケーブルです。 3mのものが使いやすくて1,000円前後で買えます。 セットに含まれていないモデルは別途用意が必要。
マイクスタンドまたはアームスタンド:卓上スタンドだと振動を拾いやすいので、アームスタンドがベターです。 2,000〜3,000円程度で買えます。
●筆者:横井宗孝音響機器や録音機材を得意としたライター。 メーカー担当者や楽器店スタッフへのリサーチをもとに、読者目線でわかりやすい記事を心がけています。 今回はオーディオテクニカとAKGの代理店に問い合わせて、各モデルの違いを取材しました。

