日本酒を美味しい状態で保管したい。 冷蔵庫は他の食材で埋まっていて専用スペースが欲しい。 そんな悩みにはワインセラーの転用がおすすめです。

日本酒をワインセラーで保管する理由
筆者が日本酒専門店の店主に取材したところ、生酒や生貯蔵酒は冷蔵保存が前提で、理想温度は0〜5℃と言われました。 通常のワインセラーは10〜18℃の設定が中心なので、日本酒向けには「低温設定ができる」「0℃前後まで下がるモデル」を選ぶ必要があります。
家庭用冷蔵庫と比較すると、ワインセラーは振動が少なく、庫内温度のブレも小さいです。 これは日本酒の繊細な香りを守るのに効いてきます。
日本酒保管に向くワインセラー5モデル
第1位:さくら製作所 ZERO CHILLED OSK9 9本収納 0℃対応 2温度

日本酒保管でまず名前が挙がるのがさくら製作所のZERO CHILLEDシリーズ。 9本収納ですが0℃対応の2温度管理という珍しい仕様で、日本酒愛好家の間では有名な1台です。 筆者が取材した日本酒専門店の店主も「家庭用で氷温が使えるのはほぼこのシリーズ一択」と話していました。
お値段はしっかりしますが、日本酒をガチで楽しむ人には「これしかない」と言われるレベルの専用機。 マジで最強!!と言いたくなる温度レンジです。
氷温対応で日本酒の生酒保管に向く9本クラス。
第2位:deviceSTYLE CG-C15S-K 15本収納 コンプレッサー式 静音設計

日本酒の四合瓶・五合瓶を前提とするなら15本クラスが現実的。 deviceSTYLEのCG-C15S-Kはファンレス構造で動作音が小さく、日本酒の繊細な発酵風味を守るのに向く低振動設計です。 筆者は四合瓶を縦置きで並べて10本分収めましたが、無理なく運用できました。

惜しいのは最低温度が5℃前後なので、氷温貯蔵には向かないこと。 火入れ済みの日本酒やワイン併用なら問題ありません。
四合瓶も入るファンレス構造の15本クラス。
第3位:ルフィエール ENTRY18 C18B コンプレッサー式 18本収納

18本クラスで手に取りやすい価格帯のコンプレッサー式。 日本酒入門として買いやすく、筆者の知人の日本酒好きも最初の1台にこれを選んでいました。 庫内温度の安定度は価格の割に優秀で、日本酒の常温酒保管には十分こなしてくれます。
ただし氷温までは下がらないので、純米生原酒などは別途冷蔵庫併用が必要です。 火入れ済みの本醸造や純米吟醸あたりなら、このクラスで安心して運用できます。
手に取りやすい価格の18本コンプレッサー式。
第4位:WIE ワインセラー 12本収納 コンパクトモデル

12本収納の小型モデルで、日本酒の四合瓶なら8本程度、720ml瓶なら10本前後の運用ができます。 筆者が試しに720ml瓶を並べてみたところ、無理なく収まりました。 3層UVカット強化グラスなので光による劣化を防げる点も日本酒保管には嬉しいポイントです。
弱点は庫内温度のブレが若干大きめなところ。 生酒を長期で寝かせる用途には向かず、短期回転向きです。
720ml瓶も入る12本クラスの小型機。
第5位:アイリスオーヤマ ワインセラー 8本収納 25L PWC-251P-B

日本酒保管をいきなり大型機でスタートするのはちょっと…という人向けの入門機。 25Lの8本クラスで、四合瓶なら5本ほど入ります。 ペルチェ式で動作音が静かなので、リビングや書斎に置いても日常音の邪魔になりません。 筆者の知人が「まず1台試したい」と買って、そのまま2年使い続けているモデルです。
ぶっちゃけ冷却力は夏場に少し弱いので、室温管理を併用するのが無難。 日本酒の短期回転用には十分な性能です。
入門者に手を出しやすい8本クラスのペルチェ式。
日本酒の種類別、おすすめ温度帯
筆者が日本酒専門店の店主に聞いた温度帯の目安を並べておきます。 生酒・生貯蔵酒は0〜5℃、純米吟醸・大吟醸は5〜10℃、火入れ済みの本醸造は10〜15℃あたりが扱いやすいそうです。
日本酒を美味しく飲むための保管の小ワザ
保管時のちょっとした工夫で、日本酒の風味がかなり変わります。 筆者が取材した酒蔵のスタッフが教えてくれた方法は3つ。
意外と知らない人が多いのが「日本酒は立てて保管」というルール。 横置きにするとキャップの素材がお酒に触れて風味が変わることがあるそうです。

●横井宗孝
●横井宗孝家電とワイン・日本酒関連の保管機器を得意とする筆者。 今回は日本酒専門店店主や酒蔵スタッフへの取材とリサーチを組み合わせ、ワインセラーの日本酒転用モデルを整理しました。


