立ちゴケや軽い転倒で外装を割ったときの修理代は意外と痛い出費です。今回はバイク用フレームスライダーを横井宗孝の目線で紹介します。
そもそもバイクのフレームスライダーって何をする部品?
エンジンやカウル、マフラーといった「倒したときに地面と接触しやすい場所」に、樹脂や金属の突起を取り付けて、車体と地面の間に隙間を作るのがフレームスライダーの役目です。ジュラコンと呼ばれる樹脂やPOM素材を使うものが多く、衝撃を受けながら樹脂側が削れていくため、車両側のダメージを「車体 → スライダー」へ肩代わりさせるイメージです。
街乗り中心の方なら立ちゴケ対策、ツーリング派なら山道での低速転倒の保険、サーキット走行を視野に入れる方ならレース車両規定をクリアするための装備として導入される流れが多くなっています。

バイク用フレームスライダー5モデルの違いを並べた比較表
各商品の数字だけでは見えない「取付の手軽さ」「車種への合わせやすさ」「街乗り or サーキット適性」も入れて比較しました。
| 商品 | 素材タイプ | 対応車種 | 取付の手軽さ | サーキット適性 |
|---|---|---|---|---|
| YUANYE Ninja用 | 樹脂+アルミ | Ninja 250/400専用 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| デイトナ リダクション | POM樹脂 | 各種専用設計 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| KnightraidB 72mm | 金属シャフト+樹脂 | 汎用 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| Alpha Rider マフラー | 樹脂 | 汎用M10 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| MAKGAGAAI Ninja用 | 樹脂+アルミ | Ninja 250/400 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
バイク用フレームスライダーおすすめランキング5選
第1位:YUANYE Ninja 400 Ninja 250用 フレームスライダー

カワサキNinjaオーナーの友人にも実物の取り付けを見せてもらった一品で、ボルトオン設計、フレームの既存ボルト位置にそのまま装着できる構造です。 Ninja250/400ユーザーから「価格と質のバランスがちょうどいい」という声が販売店ヒアリングでも多く挙がっていました。
樹脂部はPOM系で、軽い転倒なら樹脂側が削れて車体側のフレームを守る働きをします。色は黒で純正カラーに馴染みやすく、見た目もそんなにイカつくなりません。
超超超超超超!!!価格対効果でいったら一択レベルです。Ninja2年目あたりで気になり始めた方は、このモデルから始めて良いと感じます。
Ninja乗りの定番、コスパで選ぶならコレ
第2位:デイトナ(Daytona) リダクションスライダー 96388

バイク用品の老舗デイトナが出す車種別設計のスライダーで、無加工取付に対応している点が魅力です。実車に当てて見せてもらったとき、純正パーツのような収まりの良さが印象的でした。
樹脂の硬さも絶妙で、軽い接地で「滑って逃げる」動きをします。転倒時に車体を「ひっくり返さずに地面の上を滑らせる」考え方で、外装の損傷を最小限にとどめる狙いがあります。

老舗メーカーの安心設計
第3位:KnightraidB 汎用フレームスライダー 72mm KRB061

汎用タイプの72mmシャフト付きスライダー。M8/M10共用の付属ボルトで多くの車両に取り付けられる構造で、整備士の知人いわく「カスタム車や旧車にも合わせやすい」とのことです。
樹脂部の塗膜が薄めなので、長期使用するとシャフト部にサビが出やすいという声もありました。屋外保管派は防錆スプレーを併用したほうが長持ちします。
汎用車両に合わせやすい72mmタイプ
第4位:Alpha Rider マフラーガード エキゾーストスライダー M10

フレームではなくマフラー側に付けるタイプ。倒したときに高価なエキゾーストパイプの傷を防ぎたい方に向いた発想の製品です。販売店スタッフによると「カスタムマフラーに換えた直後の人がよく購入していく」とのこと。
M10の汎用ボルト穴に付くため、社外マフラーの多くに合います。ただし、純正マフラーのうち取付穴が無いタイプには使えないので、購入前に車体側の確認が必須です。
マフラーを守る発想のスライダー
第5位:MAKGAGAAI フレームスライダー Ninja400 Ninja250

YUANYEと同じくNinja系専用の格安スライダーで、価格を抑えたい初心者ライダーから支持を集めるモデルです。形状はオーソドックスな円柱型で、シャフトの長さも純正カウルとの干渉が少ない設計になっています。
ぶっちゃけ取り付けの説明書が分かりにくくて、3回読み返しました。それでも完成までは小1時間程度。慣れている整備士の知人なら30分かからない作業だそうです。
Ninja系の格安代替モデル
取り付け作業を一人でやるときの段取り
スライダーは「フレームまたはエンジンマウントのボルトを抜く → 付属のロングボルトに差し替える → トルク管理して締め込む」という流れになります。 サービスマニュアルで指定トルクを確認しつつ、ボルトロック剤(中強度)を併用するのが整備士の知人からも勧められた組み方でした。
特に注意したいのは、フレーム側のボルトを抜くときに車体が傾かないようメンテナンススタンドで安定させる工程。一人作業だとここでヒヤッとする場面が多いです。
一緒に揃えたい立ちゴケ対策アイテム
スライダー単体でも効果はありますが、車体まわりで一緒に守れる場所は他にもあります。ハンドル先端のバーエンドスライダー、レバーガードと呼ばれるブレーキとクラッチのレバー側プロテクター、それからエンジンガード。3点まわりを見直すと、転倒時の修理代がガクッと下がります。
経験上、コケる時は同じ側に何度もコケます。右側を一度地面につけたら、次も右側の確率が高い。なので、コケ癖がついている側だけでも先に固めておくと支払いがラクになります。
記事を書いた人
●横井宗孝バイク用品やカー用品を得意とする筆者です。整備士やバイク販売店スタッフへの取材とリサーチをもとに記事を書いています。今回は実車にスライダーを当てて装着感を確認した上でランキングを作成しました。


