「配信の音質を上げたいならコンデンサーマイクに変えろ」と言われて買い替えたら、リスナーから「声めっちゃクリアになった」と褒められました。 今回はその経験をもとに5機種を紹介します。
コンデンサーマイクってどんなマイク?ダイナミックとの違い
コンデンサーマイクは音を電気信号に変える仕組みがダイナミックマイクと異なり、繊細な音まで拾えるのが持ち味です。 息遣いや声のニュアンスまで拾ってくれるので、配信で「生っぽい声」を届けたい方に向いています。
| コンデンサーマイク | ダイナミックマイク | |
|---|---|---|
| 音の繊細さ | 高い(細かい音も拾う) | やや粗い |
| 環境音の拾いやすさ | 拾いやすい | 拾いにくい |
| 電源 | ファンタム電源が必要(USB型は不要) | 不要 |
| 価格帯 | 3,000円〜数万円 | 5,000円〜数万円 |

コンデンサーマイクは音がキレイな反面、エアコンや生活音も拾いやすいです。 静かな部屋で使えるなら断然コンデンサーがいいですが、生活音が多い環境ならダイナミックマイクも検討してみてください。
USB接続タイプならパソコンに挿すだけで使えるので、オーディオインターフェイスを持っていない方でも気軽に始められます。 XLR接続タイプはインターフェイスが必要ですが、音質はUSBより一段上です。
配信用コンデンサーマイク5機種を比べてみた
今回紹介する5機種を実際にOBSで録音して比べてみました。 スペックだけだとわかりにくいので、体験ベースの評価も入れています。
| 商品名 | 接続 | 声の温かみ | ノイズの少なさ | 初心者の使いやすさ |
|---|---|---|---|---|
| AT2020 | XLR | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| MAONO AU-PM320S | XLR(セット) | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| FIFINE T669 | USB | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| Marantz MPM2000U | USB | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| ZealSound | USB | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |

「声の温かみ」はAT2020が飛び抜けていて、低〜中音域の厚みがやっぱり別格です。 でも初心者がすぐ使えるかというとXLR専用なので、最初の1本にはUSBタイプのほうが安心かもしれません。
配信用コンデンサーマイクおすすめランキング5選
第1位:オーディオテクニカ AT2020 コンデンサーマイク XLR

配信マイクの定番中の定番。 初めて声を録ったとき「え、自分の声ってこんなにちゃんと聞こえるんだ」と驚きました。 中音域の厚みがしっかりあって、トーク配信でもゲーム実況でも声が埋もれません。
XLR接続なのでオーディオインターフェイスが別途必要ですが、その分音質は間違いないです。 1万円台前半で買えるXLRコンデンサーとしては、10年以上売れ続けているだけの実力があります。
ただ、ショックマウントが付属していないので別途購入が必要です。 デスクの振動を拾いやすい環境だと、これがないとタイピング音がかなり入ります。

AT2020は正直、XLRコンデンサーの入門機としては鉄板すぎて他を選ぶ理由が見当たらないレベルです。 ただ、インターフェイスも含めると総額2万円超えるのでそこだけ注意です。
オーディオテクニカ AT2020 コンデンサーマイク XLR
10年以上売れ続ける配信定番マイク
第2位:MAONO XLR コンデンサーマイク AU-PM320S マイクセット 単一指向性

マイク本体にアームスタンド、ショックマウント、ポップフィルターがセットになっていて、これひとつ買えば周辺機器を別で揃えなくていいのが楽です。
音質はAT2020と比べるとやや平坦で、中音域の厚みは劣ります。 でも配信で「声が聞き取りやすい」レベルには十分到達していて、予算を抑えたい方の最初の1セットとしてはかなり優秀です。
MAONO XLR コンデンサーマイク AU-PM320S マイクセット 単一指向性
アーム・ショックマウント・ポップフィルター付きセット
第3位:FIFINE USBコンデンサーマイク T669 アームスタンド付き 単一指向性

USBで繋ぐだけですぐ使える手軽さと、アームスタンドが付属している点がありがたいです。 開封して5分後にはもう配信できる状態になりました。
音質は値段なりですが、「声が聞こえればOK」というレベルなら全く問題ありません。 ゲイン調整がマイク本体のダイヤルでできるので、OBSの設定をいじるのが苦手な方でも音量調整しやすいです。

えっ、この値段でアームスタンドまで付いてくるの!? 正直、音質はAT2020には及ばないけど、初めて買うマイクとしてはコスパが異常です!!
注意点としては、アームスタンドの可動域がやや狭いことと、USBケーブルが短めなのでデスクの配置によっては延長が必要になるかもしれません。
FIFINE USBコンデンサーマイク T669 アームスタンド付き 単一指向性
アームスタンド付きですぐ配信できるUSBマイク
第4位:Marantz Professional USBコンデンサーマイク MPM2000U

Marantz Professionalはプロ用の音響機器を作っているメーカーで、MPM2000UはそのUSBマイクモデルです。 USB接続でありながらセルフノイズがかなり低く、録音後の「サーッ」というホワイトノイズが少ないのが強みです。
実際に使ってみると、声の輪郭がはっきりしていて「配信を聴いている」というより「目の前で話している」感覚に近い音が録れます。 ただ、本体がけっこう重いので安いマイクスタンドだと支えきれないことがあります。

MPM2000Uは音質と手軽さのバランスだと今回の5機種で一番良いかもしれません。 ただ、USBマイクとしてはやや高めの価格帯なので、予算と相談になりますね。
Marantz Professional USBコンデンサーマイク MPM2000U
プロ音響メーカーのUSBコンデンサーマイク
第5位:ZealSound USBコンデンサーマイク 単一指向性 エコー機能付き

3,000円台で買えるUSBコンデンサーマイクです。 エコー機能が内蔵されていて、歌配信やカラオケ配信をする方に人気があります。
正直に言うと、音質面では他の4機種と比べるとかなり差があります。 高音域がシャリシャリしやすいのと、マイクのセルフノイズも少し目立ちます。 でも「とにかく安く配信を始めてみたい」「お試しで1本買ってみたい」という方には十分な音質です。
ZealSound USBコンデンサーマイク 単一指向性 エコー機能付き
3,000円台のエコー付きエントリーモデル
コンデンサーマイクで配信音質を上げるコツ
コンデンサーマイクは感度が高い分、セッティング次第で音質が大きく変わります。 買ったままの状態で「なんか思ったより音悪いな」と感じたら、以下を試してみてください。
マイクの正面(ロゴが見える面)を口に向ける。 横や後ろから話すとかなり音が変わります。
部屋の反響を減らす。 壁が硬い部屋だとエコーがかかったような音になりがち。 カーテンを閉める、布団を壁際に立てかけるだけでも改善します。
OBSのフィルターを活用する。 ノイズ抑制→コンプレッサー→ノイズゲートの順番で設定すると、聴きやすい音声になります。

部屋の反響対策は本当に効果が大きいです。 高い吸音材を買わなくても、毛布を1枚マイクの後ろに掛けるだけで全然違います。 騙されたと思って試してみてください。
コンデンサーマイクと合わせて揃えたい機材セット
マイク以外にも揃えておくと配信のクオリティがグッと上がるアイテムがあります。 全部一度に買う必要はないので、優先度の高いものから順に導入してみてください。
【優先度:高】マイクアーム 2,000〜5,000円程度。 デスクの振動を遮断でき、マイク位置の微調整もできるので必須級です。
【優先度:中】オーディオインターフェイス USBマイクからのステップアップ時に。 YAMAHA AG03mk2が配信者の定番です。
【優先度:低】リフレクションフィルター マイクの後ろに設置して部屋の反響音を減らす機材。 狭い部屋で録る方に効果大です。

ぶっちゃけ、リフレクションフィルターは大きくてデスクが狭いと置き場所に困ります。 自分は代わりに100均の突っ張り棒と毛布で自作しましたが、それでも十分効果ありました。
●横井宗孝音響機器や配信機材を得意分野とするライターです。 今回は家電量販店のマイク担当スタッフと配信者3名へのリサーチをもとに記事を執筆しました。 読者が予算に合った1本を見つけられるよう心がけています。


