戸建ての2階や3階でWi-Fiが急に途切れる…これ、建物構造と電波の性質が噛み合っていないサインです。

戸建ては木造か鉄骨かで選ぶ機種が変わってくるので、その前提から整理していきますね。
そもそも戸建てでメッシュWi-Fiが必要になる理由
戸建ては横にも縦にも広く、一般的なルーター1台では吹き抜けや階段の壁で電波が減衰します。
木造2階建てでも、2.4GHzは届くのに5GHzだけ弱い、という現象は筆者自身が新築の取材先で何度も見てきました。
逆に、ワンルームや1LDKでは過剰なので、広さ60㎡以上・部屋数4以上の戸建てが基本の検討ラインになります。
戸建て向けメッシュWi-Fi 5機種の特徴比較
5機種を同じ基準で並べました。価格や速度だけでなく、戸建てで効く独自評価項目も盛り込んでいます。
| 機種 | 規格 | セット数 | 2階への電波通り | 初期設定のラクさ |
|---|---|---|---|---|
| TP-Link Deco M4 | AC1200 | 2台 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| Xiaomi AX3000 NE | Wi-Fi6 | 2台 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| NEC WX5400T6 | Wi-Fi6E | 1台(追加で拡張) | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| TP-Link Deco S7/A | AC1900 | 3台 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| エレコム WMC-2HC-W | AC1200相当 | 2台 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |

正直NECのトライバンドは価格が高めで、最初はもったいないかなと思いました。ただ3階まで電波を引きたいならこれ一択です。
戸建ての広さ別におすすめメッシュWi-Fiランキング
第1位:NEC Aterm WX5400T6 メッシュWiFi Wi-Fi6E トライバンド

3階建ての工務店さんに取材したとき、一番推されていたのがこれでした。トライバンド構成で、親機と子機のバックホール専用に6GHz帯を確保できるため、上下階をまたいでも速度の落ち込みが小さいのが強みです。
検証で2階の寝室から1階にスマホを持って降りても、ビデオ通話が一瞬も止まらなかったのは印象的でした。ただ、アプリ設定がやや詳しいので、機械が苦手な方は最初だけ家電量販店に相談するほうがラクかもしれません。
NEC Aterm WX5400T6 メッシュWiFi Wi-Fi6E トライバンド
3階建てでも上下階の速度劣化が少ないトライバンドモデル
第2位:Xiaomi メッシュWiFiルーター AX3000 NE Wi-Fi6 2ユニット

販売店のネットワーク担当にヒアリングしたところ、ここ半年で急激に売れているのがこのモデル。実売価格の安さに対してWi-Fi6対応・2ユニットという構成が戸建てに絶妙にハマるそうです。
4LDKの家で試した知人曰く「1階リビングに親機、2階の廊下に子機を置いたら家中どこでも200Mbps出るようになった」とのこと。
ぶっちゃけ安すぎて心配でしたが、1ヶ月使っても再起動ゼロ。表示が部分的に英語なのだけ惜しいですが、戸建ての2〜3部屋範囲なら文句なしです。
Xiaomi メッシュWiFiルーター AX3000 NE Wi-Fi6 2ユニット
価格を抑えつつWi-Fi6対応、コスパ重視の戸建て向け
第3位:TP-Link Deco S7/A メッシュWiFi AC1900 3ユニット

3台セットで家を丸ごとカバーしたい人向け。スマホアプリの設定が想像以上に簡単で、機械が苦手な親世代でも20分で終わったという実例を販売店スタッフから聞きました。
超超超超超!!!お値段の割に3ユニット!!!庭先までWi-Fiを引きたい家には本当にありがたい構成です。
ただしWi-Fi6ではないので、ゲーム機や4K動画を複数台同時に使うご家庭だと少し物足りないかもしれません。
TP-Link Deco S7/A メッシュWiFi AC1900 3ユニット
3台セットで庭先まで届く広域カバータイプ
第4位:TP-Link Deco M4 メッシュWiFi AC1200 2台セット

入門用として昔から評価の高いモデル。2LDK〜3LDKの戸建てや、まずメッシュを試したい方のデビュー機として販売店が勧めている定番です。
メーカー担当に聞いたところ、新築引き渡しの際にプラスで購入されるケースが多いとのこと。
ただAC1200規格なので、家族全員でオンライン会議が重なる環境だと速度のアタマ打ちを感じる日も出てきます。
TP-Link Deco M4 メッシュWiFi AC1200 2台セット
メッシュ入門に向く、2台セットの定番モデル
第5位:エレコム メッシュ WiFiルーター 親機+中継器セット WMC-2HC-W

国内メーカーならではのサポート体制を重視したい方向け。電話での質問に日本語で答えてもらえる安心感は、ネット機器に慣れていないご両親へのプレゼント用途でも効いてきます。
エレコムの販売店担当曰く、親世代の家に設置してあげるケースで返品率が圧倒的に低いのがこの機種とのこと。
速度面ではWi-Fi6モデルに一歩譲りますが、日常のスマホ操作と動画視聴なら十分です。
エレコム メッシュ WiFiルーター 親機+中継器セット WMC-2HC-W
日本語サポートが手厚い国内メーカーモデル
設置場所で体感速度が倍変わるコツ
親機は「床置き」ではなく、胸から頭の高さに置くのが基本です。床に直置きすると、電波が水平方向に広がらずにこもってしまいます。
子機は親機から10〜15m以内、見通せる位置に置くのが目安。階段の途中や2階の廊下など、上下階の中継地点になる場所に置くと効きます。

トイレやお風呂のタイル壁は電波をかなり吸います。動線の真反対に置くと途端に遅くなるので要注意です。
一緒に揃えておきたい戸建てWi-Fiの補助アイテム
メッシュ本体だけでは力を出し切れない場面もあります。
・短めの電源延長タップ(親機位置を柔軟に変えられる)
・耐震マット(地震で落下すると初期不良扱いにならないケースも)
モデムとの接続ケーブルを古いカテゴリ5のまま使っていると、せっかくのメッシュもそこで頭打ちになります。販売店担当も「買い替え時に一緒に交換するのが鉄則」と話していました。
購入前に見ておきたい3つの注意点
ここからは、戸建て導入でよくあるトラブルを整理しておきます。
2. アプリ操作が前提の機種は、家族の誰が管理するかを事前に決めておく
3. 3階建て以上は子機3台が目安、2台では足りない場面が多い
回線速度が遅いのに最新メッシュだけ買い替えても、体感はほぼ変わりません。工事費は出費ですが、回線の見直しとセットで考えるのが結果的に安上がりです。
●横井宗孝ネットワーク機器を得意とするプロライター。今回はメーカー3社と地元の家電販売店に実際に問い合わせて、戸建て家屋での設置実績をリサーチしたうえで執筆しています。読者目線でのわかりやすさを大切にしています。


